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Công Ty Vàng Bạc Phú Quý Bị Bắt – 310kg金密輸と2090億ドン脱税の全貌

佐藤健 • 2026-04-09 • 監修 鈴木 蒼

ベトナムの大手宝飾企業であるCông ty Cổ phần Đầu tư Vàng Phú Quý(フー・クイ投資株式会社)とその経営陣が、大規模な金塊密輸事件と巨額の脱税容疑で刑事捜査の対象となっている。公安部の発表によると、取締役会長のLê Xuân Tùng(レ・スアン・トゥン)氏を含む25人が2025年2月に起訴勧告された。この事件は、ラオスからの密輸ルートを介した310キロの金取引と、約2090億ドン(約120億円相当)の帳簿外売上高をめぐる二つの刑事事案が絡み合う複雑な構造を持つ。

捜査機関の判明事実は、同社が長年にわたり「無請求書取引」を組織的に隠蔽し、国税を逃れた疑いを強く示している。特に個人客からの現金取引を意図的に会計システムに反映させなかった手法は、業界の透明性確保という観点から重大な関心事となっている。

本稿では、信頼性の高い公式情報源に基づき、事件の全貌、関与人物の役割、そして消費者が知るべき事実を解説する。

フー・クイは信頼できるか

同社の信頼性を判断するため、まず事件の基本的な事実関係を整理する。

対象企業
Công ty Cổ phần Đầu tư Vàng Phú Quý
(フー・クイ投資株式会社)
核心人物
Lê Xuân Tùng(1980年生)
取締役会長兼社長
適用罪名
密輸(關税犯)、脱税
(法人税・付加価値税逃れ)
捜査状況
2025年2月14日
25人を起訴勧告

事件の核心的事実

  • ラオスからの密輸金310kg(約4540億ドン相当)を購入・販売に関与
  • 2021年の事業年度において、実際の売上高約3951億ドンのうち、約2091億ドンを帳簿から隠蔽
  • 税収損失は付加価値税と法人税を合わせて60億ドン以上(約3500万円相当)
  • 複数の会計ソフト(ERP、Jewelry、Misa/FAST)を使い分けて取引を分散
  • 個人客からの現金購入を意図的に記録せず、源泉を曖昧に
  • 7店舗のハノイ市内宝飾店が密輸組織と取引
項目 事実関係
正式社名 Công ty Cổ phần Đầu tư Vàng Phú Quý
代表者 Lê Xuân Tùng(取締役会長兼社長)
隠蔽売上高 2,091億ドン(2021年実績)
税損害額 60億ドン以上
被告人総数 25名(密輸23名、脱税2名)
密輸量 310kg(2022年12月~2024年6月)
密輸経路 ラオス→ラオバー国境(クアンチ省)
主要提供者 Nguyễn Thị Hóa(組織のリーダー)

フー・クイのスキャンダル

政府広報の報道によれば、この事件は二つの独立した違法行為が相互に関連して発覚した。一つは国境を越えた有組織犯罪による金の密輸であり、もう一つは上場企業レベルの組織的脱税である。

310キロの密輸ルート

2022年12月から2024年6月にかけて、Nguyễn Thị Hóa(1953年生、クアンチ省在住)を首謀者とするグループは、ラオスからベトナムへ金を密輸し、ハノイ市内の複数の宝飾店に供給していた。総量は310kgにのぼり、時価換算で4540億ドン(約265億円相当)を超える。

この組織の特徴は、血縁関係を利用した緻密な役割分担にある。Hóaの義妹であるNguyễn Thị Gái(1955年生)をはじめ、親族が多数関与しており、Hóa個人には21件の不動産が差し押さえられるなど、組織的な資産運用も行われていた。

組織的犯罪の構造

密輸組織は単独犯ではなく、ラオス側の調達担当、国境通過の運び役、ハノイの販売網という3層構造を持つ。フー・クイ社はこの販売網の主要な荷先の一つとして位置づけられている。

2090億ドンの脱税手口

脱税側面では、2021年の決算書への虚偽記載が具体的に明らかになっている。同社は売上高を約1860億ドンと申告したが、実際は3951億ドンに達していた。この差額2091億ドンは主に「個人客からの現金取引」として発生し、会計ソフトに一切入力されなかった。

Lê Xuân Tùng氏はERP、Jewelry、Misa/FASTの複数システムを並行使用し、請求書発行済みの銀行振込取引のみを正式帳簿に計上。現金取引は完全に別管理とし、付加価値税(VAT)と法人所得税(TNDN)の両方を逃れる指示を出した疑いがある。

会計責任者の関与

Lê Thúy Quỳnh(1979年生、元会計責任者)は、Tùng氏の指示を受けてExcelを用いて帳簿の水増し・水増し調整を行い、捜査機関でこれを認めている。

レ・スアン・トゥンとフー・クイ

事件の核心に位置するLê Xuân Tùng氏は、1980年生まれのハノイ出身。同社の取締役会長兼社長(元職)として、経営と財務の両方を掌握していた。

「二重帳簿」システムの構築

Tùng氏の指示のもと、同社は「正式帳簿」と「実態帳簿」の二重構造を構築した。ハノイモイ新聞の報道によれば、同社はSJC(国営金販社)、自社ブランド「Vàng Phú Quý」、そして市場の無請求書金(密輸金を含む)の3ルートから原料を調達していた。

特に市場からの調達分については、出身証明が不明確な金も含まれており、これを正規の製品として精錬・販売することで、闇ルートの「洗浄」役割も果たしていた可能性が指摘される。

自白と法的責任

Tùng氏とQuỳnh氏の両名は、捜査段階で上記の事実を自白している。2025年2月14日付けの結論調査書により、Tùng氏は「脱税」、Quỳnh氏も同罪で検察に送致された。なお、密輸罪については別途23名が起訴勧告されている。

フー・クイ社の概要

Công ty Cổ phần Đầu tư Vàng Phú Quýは、ベトナム北部を拠点とする宝飾投資会社である。SJCの正規販売店として知られ、金の小売りや宝飾品製造を手がけていた。同社のブランド「Vàng Phú Quý」は地元で一定の認知度を持っていたが、今回の事件によりその実体が問われている。

同社が購入していた金の一部は、先述の通りラオス由来の密輸品であり、ハノイの7店舗の宝飾店とともに主要な荷先となっていた。これは、同社が単なる「悪质な顧客」ではなく、密輸組織にとって不可欠な「出口」であったことを示唆している。

原料調達の実態

同社の調達先は(1)SJC正規ルート、(2)自社ブランド精錬、(3)市場・闇ルート(無請求書)の3つに大別され、特に(3)の比率が高かったことが税務調査で判明している。

事件の経緯とタイムライン

  1. :脱税行為実施。実売上3951億ドンを1860億ドンと低く申告し、税60億ドンを逃れる。
  2. :ハノイ市内の7店舗の宝飾店が、Nguyễn Thị Hóa率いる密輸組織と接触し、原料調達を開始。
  3. :密輸組織がラオスから310kgの金をベトナムへ搬入。フー・クイ社が主要な販売先の一つとなる。
  4. :ベトナム公安部が「密輸」と「脱税」に関する刑事事件を正式に立案。ラオバー国境とフー・クイ社を対象に捜査開始。
  5. :C03(公安部腐敗・経済犯罪・密輸捜査局)が捜査を終結。25人を検察に起訴勧告(密輸23人、脱税2人)。

確定事項と未解明の点

確定している事実

  • 2023年6月23日の事件立案(C03管轄)
  • 2025年2月14日の25人起訴勧告
  • Lê Xuân Tùng氏の取締役会長兼社長(元)地位
  • 2021年の売上隠蔽額2091億ドン
  • 税損害額60億ドン超
  • 310kgの金密輸事実
  • HóaとGáiの親族関係と役割

不明確な情報

  • 25人の被告人全員の具体的氏名と詳細な役割
  • 2022年~2024年におけるフー・クイ社の正確な購入量
  • 密輸金の精錬・流通の全容
  • 他の6店舗の具体的名称と現在の処分状況
  • 裁判の開廷予定日と刑事責任の最終確定時期

ベトナム宝飾業界における位置づけ

ベトナムとラオスは地理的に隣接し、国境管理の複雑さから金の密輸が慢性化した問題となっている。ラオスはベトナムに比べて金の関税率が低く、価格差を利用した違法搬入が横行している。今回の事件は、この構造的な問題の一端を露呈した形だ。

フー・クイ社のような中堅宝飾店が、SJCの正規チャネルと並行して闇ルートを利用する背景には、価格競争力の確保と原価低減のプレッシャーがあると見られる。しかし、無請求書取引は税収のみならず、資金洗浄や犯罪収益の隠蔽といったリスクを孕んでおり、業界全体の信頼性を損なう。

この事件は、山添拓書類送検のような政治的事件とは異なり、純粋な経済犯罪としてベトナム社会に衝撃を与えている。宝飾品購入者にとって、販売店の「正規性」だけでなく、「税務コンプライアンス」を見極める必要性が示唆されている。

情報源と公式発表

本稿の事実関係は、ベトナム公安部(bocongan.gov.vn)、政府広報(baochinhphu.vn)、以及び主要メディアの報道に基づく。

「Cơ quan Cảnh sát điều tra Bộ Công an đã ra Quyết định khởi tố vụ án hình sự ‘Buôn lậu’ và ‘Trốn thuế’ xảy ra tại Cửa khẩu Lao Bảo, Công ty Cổ phần Đầu tư Vàng Phú Quý và các đơn vị liên quan」

— ベトナム公安部公式発表(2023年6月)

「Lê Xuân Tùng đã chỉ đạo lập nhiều hệ thống sổ sách kế toán, lược giảm doanh thu thực tế, không cập nhật giao dịch tiền mặt từ khách cá nhân để trốn thuế」

— 発展法律報(Pháp luật Phát triển)2025年2月14日

今後の展望と注意点

本事件は検察への送致段階を終え、今後は裁判手続きに移行する。25人の被告人のうち、組織の首謀者HóaとTùng氏に対する量刑が注目される。特に、中居正広 渡邊渚 トラブルのような民事的紛争とは異なり、本件は国家に対する犯罪として厳しく問われる可能性が高い。

消費者は、宝飾品購入時に必ず正式な領収書(VAT請求書)を要求し、販売店の税務登録状況を確認すべきである。フー・クイ社の商品を過去に購入した者は、保証書の有効性や買取価格への影響に留意する必要がある。

よくある質問

Công ty Cổ phần Đầu tư Vàng Phú Quýとはどのような会社か?

ベトナム北部を拠点とする宝飾投資会社で、SJC正規販売店として営業していた。金の小売りと宝飾品製造を主業務とするが、今回の事件で組織的脱税と密輸金の受け入れが発覚した。

Lê Xuân Tùng氏は誰か?

1980年生まれのハノイ出身で、フー・クイ社の取締役会長兼社長(元職)。売上高2090億ドンを隠蔽し、税60億ドンを逃れた疑いで2025年2月に起訴勧告された。

どのくらいの金が密輸されたのか?

2022年12月から2024年6月にかけて、ラオスからベトナムへ310kgの金が密輸された。時価換算で4540億ドン(約265億円)に相当する。

どのような方法で脱税が行われたのか?

複数の会計ソフトを使い分け、個人客からの現金取引を帳簿に記録しない「二重帳簿」方式。VATと法人所得税の両方が逃れられた。

現在の捜査状況は?

2025年2月14日、公安部C03が捜査を終結し、25人を検察に起訴勧告。うち23人が密輸罪、2人(Tùng氏とQuỳnh氏)が脱税罪で送致された。

主要な被告人には誰がいるか?

脱税側ではLê Xuân Tùng(会長)とLê Thúy Quỳnh(元会計責任者)。密輸側ではNguyễn Thị Hóa(主犯、1953年生)とその義妹Nguyễn Thị Gái(1955年生)が中心的役割を担っている。

この事件は消費者にどのような影響を与えるか?

同社で購入した宝飾品の保証や買取価格に影響が出る可能性がある。購入時に正式な領収書を取得していない場合、所有権証明が困難になるリスクも生じる。

佐藤健

筆者情報

佐藤健

山田花子は日本のニュースライターです。彼女は国内外の最新ニュースを追いかけ、読者に重要な情報を提供しています。趣味は旅行と読書で、特に歴史に興味があります。